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送迎バス事故で11人死傷=運転手、直前に意識失う? −避難直後、車体炎上・大阪(時事通信)
- 2010.03.31 Wednesday
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- 09:06
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29日午後6時ごろ、大阪府高槻市緑が丘の市道で、同市の「高槻スイミングスクール」の送迎バスが道路脇にある高速道の側壁に衝突し、運転手とみられる男性が死亡、児童ら10人が負傷した。運転手は急に体調を崩し、直前に意識を失った可能性があるとみられる。府警高槻署は死亡した男性の身元確認を急ぐとともに、業務上過失傷害の疑いも視野に事故原因を調べている。
同スクールなどによると、バスを運転していたのは大山晃永さん(65)。負傷したのは幼稚園や小学校に通う5〜10歳の男女児9人と、母親1人で、いずれも軽傷という。バスには運転手のほか12人が乗っていた。
同署などによると、バスは児童らが降り避難した後に炎上した。後続車の運転手は「バスが突然蛇行し始めてセンターラインを越え、対向車線側にある高速の土台部分にぶつかった」と話しているという。
同スクールによると、大山さんは先月、健康診断を受けたが異常はなかった。ただ1年ほど前、停車しようとした前の車に追突する事故を起こし、同スクールが注意したことがあったという。大山さんは7年ほど前から人材派遣会社から運転手として派遣され、週5日勤務。正午から午後7時半まで、市内の専用のバス停を巡回する複数のコースを1日5〜6回往復していた。勤務態度はまじめで、児童らにも親しまれていたという。
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同スクールなどによると、バスを運転していたのは大山晃永さん(65)。負傷したのは幼稚園や小学校に通う5〜10歳の男女児9人と、母親1人で、いずれも軽傷という。バスには運転手のほか12人が乗っていた。
同署などによると、バスは児童らが降り避難した後に炎上した。後続車の運転手は「バスが突然蛇行し始めてセンターラインを越え、対向車線側にある高速の土台部分にぶつかった」と話しているという。
同スクールによると、大山さんは先月、健康診断を受けたが異常はなかった。ただ1年ほど前、停車しようとした前の車に追突する事故を起こし、同スクールが注意したことがあったという。大山さんは7年ほど前から人材派遣会社から運転手として派遣され、週5日勤務。正午から午後7時半まで、市内の専用のバス停を巡回する複数のコースを1日5〜6回往復していた。勤務態度はまじめで、児童らにも親しまれていたという。
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「警察への国民の信頼損なった」覚醒剤使用の元警部補に有罪判決 東京地裁(産経新聞)
- 2010.03.29 Monday
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知人の女と覚醒(かくせい)剤を使用したとして、覚せい剤取締法違反(使用)の罪に問われた千葉県警佐倉署の元警部補、佐藤祐介被告(49)=懲戒免職=の判決公判が23日、東京地裁で開かれた。吉村典晃裁判官は「警察に対する国民の信頼はかなり損なわれた」として、懲役2年6月、執行猶予4年(求刑懲役2年6月)を言い渡した。
吉村裁判官は「覚醒剤事犯を取り締まる立場にありながら、女との不倫関係を維持することに心を奪われ、繰り返し覚醒剤を使った。刑事責任は重い」と指摘。一方で、「警察官の身分を失い、妻とも離婚せざるを得なくなった」と執行猶予の理由を述べた。
検察側によると、佐藤被告は覚醒剤事件の捜査を通じて女=同罪で公判中=と知り合い、交際を開始。昨年3月から覚醒剤を使い始めたという。
判決によると、佐藤被告は昨年12月、同県佐倉市の駐車場に止めた乗用車内で、女に覚醒剤を自分の腕に注射させた。
【関連記事】
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吉村裁判官は「覚醒剤事犯を取り締まる立場にありながら、女との不倫関係を維持することに心を奪われ、繰り返し覚醒剤を使った。刑事責任は重い」と指摘。一方で、「警察官の身分を失い、妻とも離婚せざるを得なくなった」と執行猶予の理由を述べた。
検察側によると、佐藤被告は覚醒剤事件の捜査を通じて女=同罪で公判中=と知り合い、交際を開始。昨年3月から覚醒剤を使い始めたという。
判決によると、佐藤被告は昨年12月、同県佐倉市の駐車場に止めた乗用車内で、女に覚醒剤を自分の腕に注射させた。
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「最後まで雪を楽しんで」=佐賀〔地域〕(時事通信)
- 2010.03.26 Friday
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気温の高い日が続きほとんど雪が無くなった九州で、佐賀市富士町の天山スキー場は「最後の最後まで雪を楽しんでもらいたい」と営業を続けている。
残り少ない雪に人工造雪機で雪を降らせる作業を繰り返し、スキー場のコースは幅5〜10メートル程度ながら約600メートルの滑走が可能。スキーやスノーボードを楽しむ地元や隣県の若者、家族連れが名残惜しそうに雪上を滑っている。九州では人工芝のスキー場を除き、他のスキー場は既に営業を終了。天山スキー場を運営する天山リゾートでは3月の最終日曜となる28日まで営業を続ける。
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・ <岡田外相>資産を訂正(毎日新聞)
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法務省広島矯正管区の総務課長、酔って車ける(読売新聞)
- 2010.03.24 Wednesday
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- 21:36
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広島県警広島西署は18日、法務省広島矯正管区総務課長蔵内敏博容疑者(55)(広島市西区己斐西町)を器物損壊容疑で現行犯逮捕した。
発表によると、蔵内容疑者は17日午後11時55分頃、広島市西区己斐本町の駐車場で、市内の会社役員男性(61)の軽ワゴン車をけり、前部のバンパーなどを壊した疑い。近くの居酒屋店員が目撃して110番した後、同容疑者を取り押さえ、駆けつけた同署員に引き渡した。
蔵内容疑者は当時酒に酔っていたといい、調べに対して、「覚えていない」と話しているという。
広島矯正管区によると、蔵内容疑者は1973年に採用され、昨年4月から総務課長として広報などを担当。同管区の西岡慎介職員課長は「逮捕は遺憾。事実関係を確認調査の上、適切に対処したい」としている。
・ 舛添氏、鳩山氏と距離置く=連携「政策が基本」(時事通信)
・ 変死の歯科医、首に傷 本格捜査 浴槽の水飲まず(産経新聞)
・ 「いつか捕まる」ひき逃げ容疑で会社員を逮捕(産経新聞)
・ 飲酒運転で当て逃げか、米兵逮捕=道交法違反容疑−沖縄県警(時事通信)
・ 奈良県立美術館でM.C.エッシャー展始まる 80作品を紹介(産経新聞)
発表によると、蔵内容疑者は17日午後11時55分頃、広島市西区己斐本町の駐車場で、市内の会社役員男性(61)の軽ワゴン車をけり、前部のバンパーなどを壊した疑い。近くの居酒屋店員が目撃して110番した後、同容疑者を取り押さえ、駆けつけた同署員に引き渡した。
蔵内容疑者は当時酒に酔っていたといい、調べに対して、「覚えていない」と話しているという。
広島矯正管区によると、蔵内容疑者は1973年に採用され、昨年4月から総務課長として広報などを担当。同管区の西岡慎介職員課長は「逮捕は遺憾。事実関係を確認調査の上、適切に対処したい」としている。
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新理事長に池坊保子氏=漢検協会(時事通信)
- 2010.03.20 Saturday
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- 19:57
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日本漢字能力検定協会(京都市)は13日、臨時理事会を開催し、鬼追明夫理事長が31日付で退任し、協会理事で衆院議員の池坊保子氏(67)が4月1日付で新理事長に就任する人事を内定した。
2人は13日、協会で記者会見し、池坊氏は「漢字検定を通して、漢字により親しんでもらい、漢字を日本のみならず国際社会に広めたい」と語った。一方、親族企業と協会の取引をめぐる前理事長らの背任事件後、協会の立て直しを進めてきた鬼追氏は「まだまだ改革の実は上がっていないが、道筋や方向性は見えてきたのではないか」と述べ、協会再建に一定のめどが付いたとの見方を示した。
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2人は13日、協会で記者会見し、池坊氏は「漢字検定を通して、漢字により親しんでもらい、漢字を日本のみならず国際社会に広めたい」と語った。一方、親族企業と協会の取引をめぐる前理事長らの背任事件後、協会の立て直しを進めてきた鬼追氏は「まだまだ改革の実は上がっていないが、道筋や方向性は見えてきたのではないか」と述べ、協会再建に一定のめどが付いたとの見方を示した。
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大阪市雇用対策事業 受託会社が日誌改竄か(産経新聞)
- 2010.03.18 Thursday
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- 21:17
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大阪市の失業者雇用対策事業で、夜間の自転車盗監視業務を受託している警備会社(大阪府泉南市)が、業務日誌に実態と異なる記載をしていたことが11日、分かった。欠勤者が出た場合にも当初決めたシフト通りに記載していたという。市は意図的な改竄(かいざん)がなかったか調査を進め、来年度の契約見直しも検討している。
国の緊急雇用創出基金を活用した事業で、昨年9月に指名競争入札を実施し、この会社が約8600万円で落札。ホームレスを含む失業者ら110人を警戒員として今年3月まで半年間雇用し、2人一組で市内の駐輪場巡回業務にあたらせる契約だった。
しかし欠勤者が出た際に代わりの社員が出勤したり、1人で巡回させたりしていたのに、日誌では当初のシフト通りに記載していたケースが少なくとも19日分確認されたという。
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国の緊急雇用創出基金を活用した事業で、昨年9月に指名競争入札を実施し、この会社が約8600万円で落札。ホームレスを含む失業者ら110人を警戒員として今年3月まで半年間雇用し、2人一組で市内の駐輪場巡回業務にあたらせる契約だった。
しかし欠勤者が出た際に代わりの社員が出勤したり、1人で巡回させたりしていたのに、日誌では当初のシフト通りに記載していたケースが少なくとも19日分確認されたという。
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衆参4月補選はなし=民主・小林氏の進退先送り(時事通信)
- 2010.03.17 Wednesday
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- 07:22
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衆参両院の補欠選挙は、4月は実施されないことがほぼ確定した。陣営幹部が北海道教職員組合(北教組)から不正資金を受け取ったとされる民主党の小林千代美衆院議員=北海道5区=の進退問題の決着が16日以降となり、15日までに両院で欠員が生じない見通しとなったためだ。
民主党の小沢一郎幹事長は15日の記者会見で、小林氏の進退に関し「本人が判断すべき問題だ」と述べるにとどめた。
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<東京大空襲>65年、遺族「最後の節目の日になるかも…」(毎日新聞)
- 2010.03.15 Monday
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東京大空襲から65年を迎えた10日、遺族らでつくる「東京空襲犠牲者遺族会」(星野弘会長、会員約800人)も結成から10年目の節目となった。会員の平均年齢は80歳を超えて高齢化が進む。一方で、空襲で失われた地域のつながりをようやく取り戻す人たちもいる。東京都墨田区の都慰霊堂で開かれた「春季慰霊大法要」(都慰霊協会主催)に出席した遺族会員の無職、望月謙一郎さん(82)=大田区=は「平和を続けてもらいたい」と花を手向けた。
【写真特集】東京大空襲 2時間余りの爆撃で、死者は10万人にのぼった
望月さんの両親と当時14歳と3歳だった弟2人は空襲で死亡した。家族4人の遺骨は見つからず、無縁仏として慰霊堂に眠る。17歳だった望月さんは五反田の軍需工場にいて無事だったが、孤児として生きた戦後のひもじさが忘れられない。
5年ほど前の3月10日。慰霊堂で遺族会のビラを手にして入会。翌年の遺族会総会会場で、遺族が描く空襲画展に足を止めた。生まれ育った「石原町」(現墨田区)や、家族4人が避難した二葉小学校の惨状を描いた絵だった。吸い込まれるように絵に見入った。
作者の堀切正二郎さん(84)=埼玉県草加市=は「熱心に見ている人がいる」と思い、声をかけた。「糊(のり)屋のショウちゃんだよ。望月のケンちゃんかい?」。約60年ぶりの再会だった。
2人が子供時代育った自宅は、わずか30メートルしか離れていなかった。繊維業を営んでいた望月家は、糊販売業の堀切家で糊を毎日買っていた。2人は相撲やベーゴマでよく一緒に遊んでいたという。
その後も交流が続き、空襲画や講演で平和を訴え続ける堀切さんに背中を押され、望月さんは昨年8月に初めて空襲体験について講演した。それまで、家族を捜して焼け野原を歩いたあの日の記憶は誰にも語らずに封印していた。「ずっと重い荷を背負う思いだった」。堀切さんとの出会いがその荷を下ろしてくれた。「戦争反対とただ叫んでも意味がない。戦争経験者は体験を伝え、未経験者は聞くことで平和が続いてほしい」。今はそう思えるようになった。
望月さんは10日、法要の1時間前にグレーのスーツに茶色の帽子姿で会場に到着。慰霊堂の周りを1周し、「65年前とは様変わりしたなあと感じた。慰霊堂の脇の池で弟らとトンボを捕ったり、魚釣りをして遊んだことが目に浮かんだ」とかみしめるように語った。
遺族会は地区ごとの交流会を30回以上開いてきた。大空襲以来の再会を果たす遺族や、心にしまい込んできた体験談を語り始める人が増えている。星野会長は「遺族にとって残された時間は少なく、今日は最後の節目の日になるかもしれない。遺族の思いを今後も次世代に伝えていきたい」と話した。【森禎行】
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<連載・子どもは見ていた>東京大空襲65年/下 在日朝鮮人たち
<ものがたり’10春>乳がん手術乗り越え 語り継ぐ東京大空襲−−海老名香葉子さん
<東京大空襲>墨田区役所に「平和のオブジェ」
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日本船に侵入したSS抗議船長の“正体” “ご法度”の肉もしっかりと食べて…(産経新聞)
- 2010.03.11 Thursday
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日本の調査捕鯨船団の一隻に不法侵入する“事件”を引き起こした米団体シー・シェパード(SS)のメンバーが、日本に向けて移送中だ。海上保安庁の取り調べを受けることになったSS抗議船「アディ・ギル号」のピート・ベチューン船長は、拘束中の船内でも余裕の表情。生物を“愛”するSS抗議船では肉食が“ご法度”のはずだが、肉や魚もしっかり食べて、比較的自由な毎日を送っているという。環境保護を標榜(ひょうぼう)しながら、捕鯨船団に対して毎年、暴力的な妨害行為を続けるSSメンバーの“言行不一致”に捕鯨船団の関係者もあきれ顔だ。(菅原慎太郎)
■仏料理や中華も? 肉や魚のごちそうを3食きっちり
南極海から太平洋を北上し、日本へ向かっている捕鯨船団の妨害監視船「第2昭南丸」。ベチューン船長は、この船の1室に拘束されている。
「外の空気を吸いたい」
「外で運動したい」
ある晴れた日、ベチューン船長がこう言い出した。見張りの船員は、船長を拘束している部屋から出し、甲板へと連れて行った。外に出た瞬間、潮風がゴーッと音を立てて吹き付けてくる。船長は気持ちよさそうに深呼吸し、腕立て伏せを始めた…。
「ベチューン船長は『拘束』されているといっても、手錠をかけられたり、縛られたりしているわけではないし、牢獄(ろうごく)に入れられているわけでもない。結構、自由に歩き回っている」
ベチューン船長の日本船内での暮らしぶりを、捕鯨船団関係者はこう明かした上で、次のように続けた。
「日本は、違法行為の容疑者であろうと、暴力的な扱いはしないと知った上でわざと乗り込んでいるとしか思えない。法廷に出て反捕鯨キャンペーンをするつもりなんだろう」
船長が入れられている船室は、一般の船員と同じ部屋で、ベッドや机もある。入り口に見張りの船員はいるが、鍵もかけられていない。
「第2昭南丸はSS抗議船を監視するための船で、もともとはマグロ漁船。クジラを捕獲したり、解体したりする設備はないから、船長が歩き回っても問題ない。もちろんボイラーなど危険な部分には、立ち入らせないが」
食事も一般船員と変わらない。1日3食。肉、魚、野菜…さまざまな素材を使った料理をベチューン船長はしっかりと食べ、健康な様子だという。
SSのポール・ワトソン代表は「菜食主義者」と公言しており、SS抗議船内では肉や魚は食べてはいけないという。
「だとしたら、日本船内の方が、おいしいものを食べているかもしれない。何カ月も、陸に上がらず生活する捕鯨船員の楽しみは食べることだから、捕鯨船団の食事は豪勢。フランス料理や中華料理も出る」
捕鯨船に乗船経験がある男性はこう話す。
■裁判は覚悟の上? “お泊まりセット”携帯…
ジェットスキーで第2昭南丸に近づき、ナイフで侵入防止用の柵を切り裂いて強引に乗り込んできたベチューン船長。しかし、船内では、暴れたり反捕鯨論をまくしたてたりすることもなく、穏やかな表情で毎日を送っている。
そもそもベチューン船長は何のために、第2昭南丸に侵入してきたのか。
今年、捕鯨妨害を繰り返したSS抗議船3隻のうち、ベチューン船長のアディ・ギル号は1月に第2昭南丸と衝突して沈没した。自分の船を失った形の船長は、2月15日に第2昭南丸に侵入し、3億円の損害賠償を請求する趣旨の書簡を手渡してきた。しかし、水産庁では、目的はそれだけだったとは見ていない。
捕鯨船団関係者によると、ベチューン船長は侵入してきたとき、歯ブラシなどの“お泊まりセット”や通信機器などをしっかりと携帯していた。
「長期滞在するための準備をしていたということは、日本へ連れて行かれて捜査を受けるのも覚悟の上ということ。日本の刑事裁判を利用して、反捕鯨をアピールするつもりなのだろう。自分が危険な違法行為を行ったという認識はあるのだろうか」。政府関係者は、こう眉(まゆ)をひそめる。
■妻子あるニュージーランド人 自称「環境を守る戦士」
ニュージーランド・ヘラルド紙によると、ベチューン船長はニュージーランド人で、現在44歳。もともとは海底油田を発掘するエンジニアで、北海やリビアなどで暮らしていたこともあったが、夫婦で家を担保に入れて、高速艇「アース・レース号」を建造した。
この高速艇が後にアディ・ギル号に“改造”されることになる。ベチューン船長は、この高速艇でバイオ燃料を使って世界一周するというイベントに参加していたが、途中、グアテマラの漁船と衝突事故が起き、死者も出たため、多額の補償金の支払いを背負うことになったという。
ベチューン船長が3億円の損害賠償を請求した背景には、こうした事情もあったようだ。
船長には妻と十代の2人の娘がいるという。妻のシャロンさんは同紙に対して、「日本船に乗った動機は支持している。彼には、沈んだ船(アディ・ギル号)について請求書を出す権利がある」「彼は、自分のことを『環境を守る戦士』に例えている。妥協を許さない姿勢が、こうした結果を生んだ。彼の目的は、できるだけ多くのメディアの関心を得ること」と語っている。
■逮捕?起訴? それとも送り返す?
ベチューン船長を乗せた第2昭南丸は近く、日本の横浜港に入港する見通しで、船長は東京海上保安部の取り調べを受けることになる。
公海上の乗り込み行為でも、日本船内では日本の法律が適用されるため、取り調べは日本の刑法や刑事訴訟法などに基づいて行われる。船長は当面は、第2昭南丸に強引に侵入した艦船侵入容疑で取り調べられることになりそうだ。
艦船侵入罪の刑罰は、3年以下の懲役刑か10万円以下の罰金しか定められていないため、これだけの場合、起訴されないケースも多い。ただ、ベチューン船長は化学物質の酪酸が入った瓶を捕鯨船に投げ入れるなどして、日本船の3人の顔にけがを負わせた捕鯨妨害についても「自分がやった」と認めていることから、より罪の重い傷害容疑(15年以下の懲役など)で立件される可能性もある。
捕鯨船団側では、捕鯨妨害の被害を写真で確認するなど、証拠保存を進めているが、正式に逮捕手続きがとられるか、任意の取り調べという形式になるかは、海保などが判断する。
公海上で乗り込んできたSSメンバーの刑事処分には前例がない。法務・検察当局や外務省、水産庁などは異例の展開に備えるため情報交換などを進めているが、「厳しく対処すべき」と厳罰を望む声がある一方で、「逮捕、起訴したら、裁判を反捕鯨PRに使おうと考えている相手の思うつぼ。逮捕・起訴せずに送り返したほうがいい」という意見があるのも事実。刑事処分の見通しは、まだはっきり見えないのが実情だ。
■それでも止まらぬ捕鯨妨害 SS「大成功」
一方、SSの捕鯨妨害そのものは、ベチューン船長が身柄拘束された後も止まることはなく、日本の調査捕鯨も引き続き中断を余儀なくされた。
3隻のSS抗議船のうち、抗議船「ボブ・バーカー号」はノルウェー船を偽装していたことが発覚し、トーゴ船籍を剥奪(はくだつ)されたが、それでも妨害をやめなかった。無国籍船となったため、軍艦や海上警備艇からの臨検も可能となったはずだが、それを行える日本船は南極海にいない。2月26日になって、SSはウェブサイトで今シーズンの妨害活動を終了すると発表し、反捕鯨国オーストラリアへ帰っていった。「大成功のキャンペーンだった」。ワトソン代表はこう宣言した。
調査捕鯨は再開されたが、4月上旬には日本へ戻らなければならず、捕鯨船団に残された時間はあとわずかだ。
「いまからしっかりと調査をすれば、ある程度は取り戻せる。しかし、SSに対しては悔しい思いだ」
捕鯨船団関係者は、こう語った。ベチューン船長については日本船に乗り込んできたため日本で取り調べを行うことができるが、公海上の捕鯨妨害に対しては逃げる以外の有効な対策がない実情は変わっていない。
公海上でのSS逮捕を可能にする法整備の議論も止まったままだ。反捕鯨国でもSSへの批判は高まりつつあるが、それでも捜査当局が摘発するまでの動きとはなっていない。
「このままでは、どうせまた、来シーズンも同じことが繰り返されるだろう」
ある農水省幹部はため息をつく。捕鯨船団はまた、冷たい南極海で、暴力の危険にさらされることになるのだろうか。
【関連記事】
・ シー・シェパードの抗議船捜索 豪警察、日本の要請受け
・ 船籍剥奪後も、攻撃続けるシー・シェパード抗議船の謎
・ シー・シェパードが今季の捕鯨妨害活動の終了宣言「大成功だった」
・ 映画「オーシャンズ」の賛同団体にシー・シェパード 関係者も困惑
・ 監視船乗り込みのSSメンバーを日本で事情聴取へ
・ 黒船か? 電子書籍の衝撃 揺れる出版界
・ <ニイウスコー>元会長ら再逮捕へ 05年決算も粉飾容疑(毎日新聞)
・ 自民・舛添氏「翻訳で行き違い」 谷垣総裁進退言及で釈明(産経新聞)
・ 普天間問題、官房長官も米大使も「トラスト・ミー」(産経新聞)
・ 経カテーテル大動脈弁留置術を高度医療に―専門家会議(医療介護CBニュース)
・ <JR東日本>次世代新幹線「E5系」の列車名公募始める(毎日新聞)
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南極海から太平洋を北上し、日本へ向かっている捕鯨船団の妨害監視船「第2昭南丸」。ベチューン船長は、この船の1室に拘束されている。
「外の空気を吸いたい」
「外で運動したい」
ある晴れた日、ベチューン船長がこう言い出した。見張りの船員は、船長を拘束している部屋から出し、甲板へと連れて行った。外に出た瞬間、潮風がゴーッと音を立てて吹き付けてくる。船長は気持ちよさそうに深呼吸し、腕立て伏せを始めた…。
「ベチューン船長は『拘束』されているといっても、手錠をかけられたり、縛られたりしているわけではないし、牢獄(ろうごく)に入れられているわけでもない。結構、自由に歩き回っている」
ベチューン船長の日本船内での暮らしぶりを、捕鯨船団関係者はこう明かした上で、次のように続けた。
「日本は、違法行為の容疑者であろうと、暴力的な扱いはしないと知った上でわざと乗り込んでいるとしか思えない。法廷に出て反捕鯨キャンペーンをするつもりなんだろう」
船長が入れられている船室は、一般の船員と同じ部屋で、ベッドや机もある。入り口に見張りの船員はいるが、鍵もかけられていない。
「第2昭南丸はSS抗議船を監視するための船で、もともとはマグロ漁船。クジラを捕獲したり、解体したりする設備はないから、船長が歩き回っても問題ない。もちろんボイラーなど危険な部分には、立ち入らせないが」
食事も一般船員と変わらない。1日3食。肉、魚、野菜…さまざまな素材を使った料理をベチューン船長はしっかりと食べ、健康な様子だという。
SSのポール・ワトソン代表は「菜食主義者」と公言しており、SS抗議船内では肉や魚は食べてはいけないという。
「だとしたら、日本船内の方が、おいしいものを食べているかもしれない。何カ月も、陸に上がらず生活する捕鯨船員の楽しみは食べることだから、捕鯨船団の食事は豪勢。フランス料理や中華料理も出る」
捕鯨船に乗船経験がある男性はこう話す。
■裁判は覚悟の上? “お泊まりセット”携帯…
ジェットスキーで第2昭南丸に近づき、ナイフで侵入防止用の柵を切り裂いて強引に乗り込んできたベチューン船長。しかし、船内では、暴れたり反捕鯨論をまくしたてたりすることもなく、穏やかな表情で毎日を送っている。
そもそもベチューン船長は何のために、第2昭南丸に侵入してきたのか。
今年、捕鯨妨害を繰り返したSS抗議船3隻のうち、ベチューン船長のアディ・ギル号は1月に第2昭南丸と衝突して沈没した。自分の船を失った形の船長は、2月15日に第2昭南丸に侵入し、3億円の損害賠償を請求する趣旨の書簡を手渡してきた。しかし、水産庁では、目的はそれだけだったとは見ていない。
捕鯨船団関係者によると、ベチューン船長は侵入してきたとき、歯ブラシなどの“お泊まりセット”や通信機器などをしっかりと携帯していた。
「長期滞在するための準備をしていたということは、日本へ連れて行かれて捜査を受けるのも覚悟の上ということ。日本の刑事裁判を利用して、反捕鯨をアピールするつもりなのだろう。自分が危険な違法行為を行ったという認識はあるのだろうか」。政府関係者は、こう眉(まゆ)をひそめる。
■妻子あるニュージーランド人 自称「環境を守る戦士」
ニュージーランド・ヘラルド紙によると、ベチューン船長はニュージーランド人で、現在44歳。もともとは海底油田を発掘するエンジニアで、北海やリビアなどで暮らしていたこともあったが、夫婦で家を担保に入れて、高速艇「アース・レース号」を建造した。
この高速艇が後にアディ・ギル号に“改造”されることになる。ベチューン船長は、この高速艇でバイオ燃料を使って世界一周するというイベントに参加していたが、途中、グアテマラの漁船と衝突事故が起き、死者も出たため、多額の補償金の支払いを背負うことになったという。
ベチューン船長が3億円の損害賠償を請求した背景には、こうした事情もあったようだ。
船長には妻と十代の2人の娘がいるという。妻のシャロンさんは同紙に対して、「日本船に乗った動機は支持している。彼には、沈んだ船(アディ・ギル号)について請求書を出す権利がある」「彼は、自分のことを『環境を守る戦士』に例えている。妥協を許さない姿勢が、こうした結果を生んだ。彼の目的は、できるだけ多くのメディアの関心を得ること」と語っている。
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ベチューン船長を乗せた第2昭南丸は近く、日本の横浜港に入港する見通しで、船長は東京海上保安部の取り調べを受けることになる。
公海上の乗り込み行為でも、日本船内では日本の法律が適用されるため、取り調べは日本の刑法や刑事訴訟法などに基づいて行われる。船長は当面は、第2昭南丸に強引に侵入した艦船侵入容疑で取り調べられることになりそうだ。
艦船侵入罪の刑罰は、3年以下の懲役刑か10万円以下の罰金しか定められていないため、これだけの場合、起訴されないケースも多い。ただ、ベチューン船長は化学物質の酪酸が入った瓶を捕鯨船に投げ入れるなどして、日本船の3人の顔にけがを負わせた捕鯨妨害についても「自分がやった」と認めていることから、より罪の重い傷害容疑(15年以下の懲役など)で立件される可能性もある。
捕鯨船団側では、捕鯨妨害の被害を写真で確認するなど、証拠保存を進めているが、正式に逮捕手続きがとられるか、任意の取り調べという形式になるかは、海保などが判断する。
公海上で乗り込んできたSSメンバーの刑事処分には前例がない。法務・検察当局や外務省、水産庁などは異例の展開に備えるため情報交換などを進めているが、「厳しく対処すべき」と厳罰を望む声がある一方で、「逮捕、起訴したら、裁判を反捕鯨PRに使おうと考えている相手の思うつぼ。逮捕・起訴せずに送り返したほうがいい」という意見があるのも事実。刑事処分の見通しは、まだはっきり見えないのが実情だ。
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一方、SSの捕鯨妨害そのものは、ベチューン船長が身柄拘束された後も止まることはなく、日本の調査捕鯨も引き続き中断を余儀なくされた。
3隻のSS抗議船のうち、抗議船「ボブ・バーカー号」はノルウェー船を偽装していたことが発覚し、トーゴ船籍を剥奪(はくだつ)されたが、それでも妨害をやめなかった。無国籍船となったため、軍艦や海上警備艇からの臨検も可能となったはずだが、それを行える日本船は南極海にいない。2月26日になって、SSはウェブサイトで今シーズンの妨害活動を終了すると発表し、反捕鯨国オーストラリアへ帰っていった。「大成功のキャンペーンだった」。ワトソン代表はこう宣言した。
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「いまからしっかりと調査をすれば、ある程度は取り戻せる。しかし、SSに対しては悔しい思いだ」
捕鯨船団関係者は、こう語った。ベチューン船長については日本船に乗り込んできたため日本で取り調べを行うことができるが、公海上の捕鯨妨害に対しては逃げる以外の有効な対策がない実情は変わっていない。
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<君が代>不起立で処分の都立校教職員50人が提訴(毎日新聞)
- 2010.03.09 Tuesday
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- 21:26
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学校式典の君が代斉唱時に起立やピアノ伴奏をせず、東京都教委から懲戒処分を受けた都立校の教職員50人(退職者含む)が2日、思想・良心の自由を侵されたとして、都を相手に処分取り消しと約7700万円の賠償を求め、東京地裁に提訴した。第3次の集団提訴で、原告数は延べ285人となった。
今回、原告となったのは06〜09年度の卒業式などで起立しなかったとして停職や減給、戒告の懲戒処分を受けた教職員。
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